憲法9条改定の賛否を問うシール投票を全国的に行います


by tohyou

朝日新聞5月4日(新潟)

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憲法記念日 9条改正巡り”草の根”投票

2006年05月04日
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憲法9条の改正賛否について投票する女性=新潟市万代1丁目で

 「あなたは、戦争放棄をうたった憲法9条の改正に賛成ですか、反対ですか」。憲法記念日の3日、県内各地で憲法に関する様々な催しがあった。新潟市では、赤いシールを張って9条改正の是非を問う街頭投票が行われた。投票に応じた約600人のうち6割を超える人が改正に反対票を投じた。

◆6割反対「身近に感じる契機に」

 街頭投票は「主役はあなたとわたし―大好き平和憲法―市民集会」実行委員会が主催した。同委員会は護憲の市民団体だが、投票は市民の意向調査を目的に、連休でにぎわう古町と万代の交差点の2カ所で行われた。

 1時間半の投票の結果、「反対」384票、「賛成」72票、「わからない」が138票だった。

 投票した専門学校生高聖太さん(18)は「イラクへの自衛隊派遣のニュースを見ていると、両親が憲法の戦争放棄の話をする。派遣は違憲ではないかと思う」。大学院生野口建さん(23)は「9条は、日本が戦争に向かう歯止めになっている。変えればアメリカの言いなりになる恐れがある」。高齢者には戦争の記憶と重ねる人がいた。同市の大正生まれの女性は「青空の中の米軍の爆撃機を覚えている。子供がいれば憲法を語り継ぎたかった」と話す。

 改憲の意思を示した人も、理由は様々だ。主婦(63)は「米国のように他国と戦争する国になってほしくない」と前置きし、「危ないものには金だけ出して『国際貢献』というのは許されないと思う」。65歳の男性は「憲法は米国に押しつけられたもの」と指摘したうえで、「自衛隊は現実には軍隊。憲法上のあいまいな表現は排すべきだ」。

 一方、2割を超える人が「わからない」を選んだ。「気に留めていない」という人も少なくなかった。56歳の会社員は「賛成、反対を問う以前に、自分も含めていまの憲法の中身をもっと知らなければ」と答えた。

 同委員会の佐々木寛・新潟国際情報大学情報文化学部助教授は「憲法改正の是非が、市民の間の議論よりも先に国会で決まっていく。市民一人ひとりが、自分の問題として意識するきっかけになれば」と街頭投票の意義を話した。
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by tohyou | 2006-05-04 19:29 | 新聞記事 北陸信越