憲法9条改定の賛否を問うシール投票を全国的に行います


by tohyou

カテゴリ:朝日新聞世論調査を批判する( 1 )

 私たちが先日行った「憲法9条 変える?変えない?全国意見投票」 
の結果と新聞社実施の世論調査の結果との間に、なぜこんなにも
大きな違いが生じるのか、このことは誰しもが感じる疑問だと思います。
 そこで事務局の分析を以下に記載します。

1 まず朝日新聞(5月3日)の世論調査では以下のように
 なっています。
  憲法9条の改正について
   1、2項とも変えない   42%
   1項だけを変える     9%
   2項だけ変える     16%  
   1、2項とも変える    18%
    その他・答えない   15%  

 そして最初の42%と2,3,4番目の合計43%(=9+16+18)
を較べて9条の「変更」と「維持」は横並びと書いています。

 ここでまず考えていただきたいのは、いま国民のなかで
憲法9条に1,2項の2つがあるということを知っているのは
私たちが街頭で得た感じでは、恐らく2割もいないと思います。
国民の1,2割は憲法9条とはどんなものかさえも知らないのが
実情です。

 そういうなかで、9条には1,2項があるとはじめて聞かされ、
その条文をカードで見せられて、上のような質問をされる
わけです。
 そういう状況下で人は正しく判断し回答できるでしょうか。
   (そのうえ設問は全部で19もあります!)
上の数字で無回答が15%もあるのは、回答に戸惑って
答えようがなかったのではないでしょうか。
 そして1項だけ変えるなどという答えが9%もあるということは
いかにいい加減に答えているかを示していないでしょうか。
 2項はそもそも1項の目的を達するために設けられたものです。
1項だけ変えて2項は変えないなどというのはつじつまが合いません。
こんな設問自体が馬鹿げていないでしょうか。

 2項を変えないのであれば、それは9条そのものを変えないことと
本質的に同じです。しかし朝日の調査ではそういう人も「変更」派に
入れられているのです。

2 それに較べて街頭シール投票は単純明快です。
 憲法9条を変えることに賛成か反対かを聞きます。(「分からない」
を含む3択)
 憲法9条に1、2項があることなど知らなくとも、9条が戦争放棄を定めた
条項だと知る人は、その圧倒的多数が反対にシールを貼りました。
 単純明快です、民衆は戦争を望んでいない、だから反対が圧勝した
のです。
 一口に、9条改定の賛否を問う世論調査と言っても聞き方によって
結果はいろいろ変わります。
 焦点の定まらない、持って回った朝日の調査と私たちの調査のどちら
が9条改定の賛否を問う調査としてふさわしいでしょうか。どちらがより
民意を反映していると言えるでしょうか。答えは明らかではないでしょうか。

3 最後は補足です。調査対象も少し影響したかもしれません。
 朝日の調査は有権者となっています。私たちは選挙権のない中学生、
高校生にも投票してもらいました。中学生、高校生の戦争反対の意思
は私たちの想像以上でした。若者は健全だと知り、本当に嬉しくなり
ました。戦争する国になって一番影響を受けるのはこの世代です。
そのためにも大人は9条を変えさせてはいけないと強く感じました。
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by tohyou | 2006-03-06 14:00 | 朝日新聞世論調査を批判する